BitMEXってどんな取引所。信頼性・特徴・メリット等を徹底調査解説

  • 公開日:2018/04/05
  • 更新日:2018/10/19
  • 投稿者:n bit

ビットコインのトレードでよく名前流流取引所の1つBitMEX。レバレッジの倍率が100倍であることで有名ですが、なぜこの取引所はトレーダーの方に愛用されているのか?どのような取引所なのか、そして信頼性は、その他、特徴やメリット等様々な角度から調査解説しています。

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BitMEXとはどんな取引所

仮想通貨でトレードを行う人たちからよく名前を耳にする取引所BitMEX。国内取引所と違い海外の取引所は信頼性が心配になりがちです。どのような取引所か調べてみました。

セーシェル共和国の法人

BitMEXはHDR Global Trading Limitedが100%所有するビットコイン・ベースの仮想取引所で、その関連会社および子会社を含めて「BitMEX」と呼びます。HDR Global Trading Limitedはセーシェル共和国の1994年国際事業会社法に基づき設立された法人です(法人番号148707)。

セーシェルは、アフリカ大陸から1,300kmほど離れたインド洋に浮かぶ115の島々からなる国家で、その美しさから「インド洋の真珠」とも呼ばれ、主要産業は観光業です。

観光業による収入のほかに、マグロを主とする豊富な水産資源、石鹸の材料となるコプラ、ココナッツの輸出等も行っており、一人あたりのGNI(国民総所得)はアフリカ諸国において群を抜いて高い水準を誇っています。

  • 人口:9万人
  • 一人当たりのGNI(Gross National Income:国民総所得):15,410(米ドル) ※1
  • HDI(Human Development Index:人間開発指数):アフリカ最高の全国中51位 ※2
  • 経済成長率:3.5%
  • DAC分類(Development Assistance Committee:開発援助委員会):高中所得国
  • 世界銀行分類:高所得国

※1:2016年 世界銀行:アフリカで同年データがある国・地域中1位、かつ唯一の高所得国。日本は、全体で22位:37,930(米ドル)

※2:2015年度版「人間開発報告書」:「人間の豊かさ」を表す指標で、全体で63位/188位:指数0.782。日本は、全体で17位/188位:指数0.903。ちなみに、中国は、全体で90位/188位:指数0.738。

人口も少なく小さな国ではありますが、データを見る限り教育レベルも高く、わりと裕福な国といえます。

セーシェルの特徴はタックスヘイブン(租税回避地)であると言うことです。セーシェルで設立した法人で、その会社の収益がすべてセーシェル外の海外で作られた収益であれば税金がかかりません。いわゆるオフショア法人です。そのため法人はセーシェルで設立しオフィス等は海外に置いているようです。

上記の参考ページにBitMEXに関するかなり濃い内容が集約されていました。英語に強い方やお時間の取れる方はいちど読んでおいて損はないと思います。

オフィスは、香港とサンフランシスコ

HDR Global Trading Limitedが所有するBitMEXのオフィスは香港とサンフランシスコにあります。2017年7月のインタビュー記事によるとBitMEXの拠点は香港です。職種によっては、ミルウォーキー、シカゴ、ニューヨーク、カリフォルニア、ロンドン等でも限定的に人を雇用しているようです。

香港と聞くと中国の規制等が気になりますが、香港は中国の特別行政区として指定されているため規制の対象にはならないようです。2017年にあった中国の様々な規制も、同じく香港を拠点とするBinance(バイナンス)も含め特に規制を受ける事はありませんでした。

また、BitMEXはオフショア法人のため中国の規制上のリスクには晒されないようです。

項目内容
企業名HDR Global Trading Limited
オフィス香港とサンフランシスコ
サイトhttps://www.bitmex.com

創業者チームは各分野のトップクラス

BitMEXの創業者チームには、取引所の運営に欠かせない要素となる、ファイナンス、Web 開発、高頻度アルゴリズム取引分野等のトップクラスの専門家が集まっています。

BitMEX創業者チーム

CEOのArthurは、ウォートンプログラムでファイナンスを中心に学び卒業(経済学学位取得)しています。ウォートンといえば、アメリカ国内でナンバーワンのファイナンススクールとも認知されウォール街などの投資銀行やファンドに多くの卒業生を輩出しています。

卒業後はドイツの銀行シティーバンクでアジア(日本/オーストラリア)為替取引ファンド(ETF:Exchange Traded Funds)事業のヘッドマーケットメーカーを勤めています。

COOのBenはオックスフォード大学で、修士号を取得し卒業。卒業後はJPモルガンやIBMなど主要なヘッジファンドや投資銀行の高頻度取引システム技術者として10年以上の開発キャリアを持っています。

CTOのSamuel はワシントンアンドリー大学で、コンピューターサイエンスの学位を取得し、卒業。ウェブアプリケーションなどのスペシャリストです。

BitMEXは経験豊富なトレーダーとも提携し、40年以上の経験を持つ財務の専門家などによって構築されています。

システムの技術面

多くの大型投資銀行や高頻度トレーディングヘッジファンド等で利用されている、Kx Systemsによって開発および販売されたリレーショナルデータベース「kdb+」を利用してシステムが構築されています。当初から金融機関を念頭に置いて作成されたデーターベースで、大規模なデータを高速に格納し、分析、処理、検索することができるため高頻度取引に向いているデータベース用のプログラミング言語です。

数十億ものレコードもリアルタイムに分析することが可能で、2013年6月にリリースされたバージョンでは以前のものと比べ、ベンチマークで最大8倍もの高速化に成功しています。この技術のおかげで非常に高速な取引を可能とし、大量の取引でも正しく行えるようになっています。

この後に説明する「ゼロカット」と言う機能がBitMEXの中の特徴の1つ(私からすると最大の特徴と感じています。)ですが、非常に有益な機能なのに他の多くの取引所には実装されていません。その最大の理由はどうもここの技術力の差にあるようです。他の取引所では、実装しようにもそれだけの処理速度が出せるプログラミング言語で記述されていないため、実装のしようがないと言うことでしょう。

さすがに主要なヘッジファンドや投資銀行で高頻度取引システムを開発していた技術者が創業時から参画しているだけのことはあると思います。API経由でbotを使った取引を検討している方は特にこの処理速度は重要な点です。

BitMEXの特徴・メリット

BitMEXの特徴やメリットを他の取引所と比較しながら調査しました。

取引所MAXレバレッジロスカット追証手数料日本語対応
BitMEX100倍あり
証拠金維持率 50%以下
なし
証拠金0(ゼロカット
Maker:-0.025%
Taker:0.075%
OKCoin20倍あり ※1
証拠金維持率 20%以下
なし ※10.2% ※1×
Bitfinex3.3倍不明不明Maker:0.0〜0.1%
Taker:0.1〜0.2% ※2
×
bitFlyer15倍あり
証拠金維持率 50%以下
あり
証拠金維持率 80%以下
0

※1:ビットバンクトレード調べ

※2:取引量によって手数料が変動

比較してBitMEXの主なメリットと言えるのは下記の5点です。

  • レバレッジ最高100倍
  • 追証なし
  • ゼロカット
  • 安い手数料
  • 日本語対応

レバレッジ最高100倍

BitMEXのわかりやすい最大の特徴はなんといってもこのずば抜けたレバレッジの倍率でしょう。100倍は圧倒的です。レバレッジ取引とは取引金額に倍率をかけて取引を行うことです。100倍のレバレッジ取引とは、10万円を元手で始めたとしても1,000万円の取引が行えるということです。

購入時から、1%の価格上昇があった場合、

  • \(1,000万円×1%=10万円\)

1%の価格変動だけで原資が2倍になってしまいます。

ただし、含み益は100倍で出ますが、含み損も同じように100倍で出ます。

レバレッジは、100倍、50倍、25倍、5倍から選択することができます。100倍以外のレバレッジを選択したとしても、日本の取引所で最高倍率の「BITPoint」や「みんなのビットコイン」の25倍と比較して十分な倍率でしょう。

オルトコインでもレバレッジ取引ができる

ちなみに、上記のレバレッジ取引の倍率はビットコインで行う場合の倍率ですが、BitMEXではその他のオルトコインでもレバレッジ取引を行うことができます。

BitMEXのレバレッジ倍率一覧

通貨名レバレッジ倍率
ビットコイン100倍
イーサリアム50倍
ライトコイン33.3倍
ビットコイン キャッシュ20倍
リップル20倍
エイダ20倍

※2018年4月3日現在

追証なし

追証は証拠金残高が証拠金維持率を下回った時に請求される追加の証拠金です。レバレッジ取引は証拠金取引と呼ばれ、原資は証拠金となります。本来は元手に倍率をかけると言うよりも元手を証拠金として預け、残りの取引に必要となる金額を取引所から借り入れして取引を行っている状態です。

証拠金取引例:

  • 元手:10万円
  • レバレッジ:100倍(1,000万円の取引)

  • 証拠金:10万円
  • 借入金:990万円(1,000万円 - 10万円)

つまり、ユーザからするとレバレッジ取引の総額から証拠金を引いた額が借入金、取引所から見ると貸付金です。もし証拠金の10万円を超える含み損が発生した場合、取引所は貸付している990万円のお金の1部が回収できなくなってしまうリスクが発生します。その前に補償として追加の証拠金をユーザへ請求して徴収すると言う仕組みになっています。

今現在、BitMEXは追証の仕組みがありませんので証拠金維持率を下回ったとしても追加で請求される事はありません。

ロスカットはある

しかしロスカットの仕組みがありますので証拠金残高は気にしておく必要があります。ロスカットとは保有しているポジションで証拠金維持率以上の含み損が出たとき、それ以上損失を拡大させないために自動的にポジションを決済して手放す仕組みです。

BitMEXでは、証拠金維持率が50%以下(証拠金残高が元での半分以下)になった時点で自動的に決済されます。証拠金残高は以下の計算式によって算出されます。

  • 証拠金残高 = (ウォレット残高 + 未実現損益)

ロスカットが行われると含み損が強制決済により損失へと変わりますので実際にトレードを行うときは証拠金維持率をしっかりと計算しておきましょう。

ゼロカット

私はBitMEXの最高レバレッジ倍率よりもこちらのゼロカット機能の方が大事だと考えます。追証なしでロスカット機能も付いていれば原資以上に損しない気がするかもしれませんが、実はそうではありません。

実際2018年の1月などのように大幅な価格変動が急激に起こると強制ロスカットがすぐに適用されなかったり、また、アクセスの急な集中等により取引所のトラブルがおこり決済できないまま含み損が広がるといった事件が起こっていました。強制ロスカットが発動されず、取引所に預けている資金以上にマイナスになってしまう状況です。

今まで築き上げた資産が一瞬でなくなるどころか、一晩にして数千万以上の多大な借金を背負うことになっていた人たちがいます。トレードの技術力がある方は良いかもしれませんが、レバレッジ取引の初心者やトレードテクニックを持ち合わせていない場合は尚更レバレッジ倍率によって大きな借金を背負ってしまう可能性があるのです。

しかし、ゼロカット機能により取引所に預けている資金以上に損失を被る事はありません。つまり元手がゼロになることが最も負けた状態となります。上記で解説したkdb+の技術力や処理能力によって担保された処理速度と設計により証拠金残高が0未満になることを確実に回避してくれます。

BitMEX 自動解消による規約

レバレッジ取引で大きな借金を背負い人生を棒に振ってしまうようなことになっては何のためにやっているのか分からなくなってしまいます。このゼロカット機能はとても重要です。

安い手数料

BitMEXは、Maker、Taker共に手数料もかなり安い方になります。特にMaker時の手数料に関しては-0.025%。つまり、取引に対しマイナス手数料が発生し、取引を行うと0.025%の手数料をこちらに付与してくれる形になります。

例えば100万円の買い注文を入れて通った場合、

  • \(1,000万円×-0.025%=250円\)

となり250円の手数料が付与されます。

Note

Maker、Takerとは

Maker:指値:新しく板に注文を並べること

Taker:成行:すでに板に並んでいる注文で決済しにいくこと

BitMEXの取引手数料

注文形式手数料
Maker(指値)-0.025%
Taker(成行)0.075%

※2018年4月15日 現在

BitMEXのワントレード(往復)取引手数料

注文形式手数料
Maker(指値)→Maker(指値)-0.05%
Maker(指値)→Taker(成行)
Taker(成行)→Maker(指値)
0.05%
Taker(成行)→Taker(成行)0.15%

※2018年4月15日 現在

Maker、Takerあたりの取引手数料を比較するだけでも結構差がありますが、ワントレード(往復)単位で取引手数料を見るとさらに大きな差額になってきます。100万円の取引の場合、ワントレードで最大で2,000円もの差がつきます。

トレードの場合取引回数が多くなりますので手数料のパーセンテージは非常に重要な問題となります。取引所自体の取引手数料やMaker、Takerの選択はしっかりと考えておきましょう。

ちなみに誰かのアフィリエイト紹介で登録すると、手数料が割引されます。下記のアフィリエイト紹介リンクからBitMEXに登録して頂くと半年間は、上記の取引手数料から10%割引されます。

BitMEXに新規登録する

日本語対応

BitMEXは海外の取引所ですのでやはり日本語に対応している点は+です。私は全く英語力がありませんのでインターフェースも日本語のほうがありがたいですが、ある程度英語力がある方は取引インターフェイスは特に英語でも問題ないかと思います。

しかし、日本語で読むのも割と苦痛となる、長文のヘルプファイルや規約等も正しく日本語で表示されますので安心して取引を行いやすいです。Googleの翻訳などを使っても長文は大変ですからね。

練習用にBitMEXにはTESTNETがある

ビットコインにはもともとテストネットが用意されています。いわゆるデモサイト用機能です。テストネットとはアプリケーションの開発等でバグがあった場合などに、ビットコインを喪失してしまうことを防ぐために仮のビットコインを用意して動作チェックを行ったりするためのものです。

テストネットで発行されているビットコインには金銭的価値がなくビットコインの枚数が上下してもただ数字が変動しただけで、自分のお金が実際に増えたり減ったりするものではありません。そのため、これを利用して今までトレードを行ったことがない人や、仕組みがよくわからない人、また、botを使って自動売買プログラムや、裁量トレードの補助ツールなどを開発する人にとってはお金を損失せずに色々と試すことができるため便利です。

テストネットを利用する場合は通常のサイトとは別の新規登録を行う必要があります。BitMEXのテストネットに新規登録する手順は下記のページで解説しています。

テストネットではテストネット専用のビットコインが必要になります。テストネット専用のビットコインは無料でもらうことができます。無料のテストネット用ビットコインの入金(deposits)方法は下記のページで解説しています。

BitMEXの注意点

レバレッジ取引を行うには凄く良い取引所と言えますがいくつか注意点もあります。

ビットコインの入出金のみ対応

BitMEXで取り扱いのコインは数種類ありますが、送金はビットコインのみにしか対応していません。そのため送金時の手数料が割高になり小額の入出金には向いていません。トレードを始める場合それなりのビットコインの額を入金する必要があります。

入出金時の手数料

以前のBitMEXは結構高額な送金手数料が設定されていました。今現在はビットコインネットワークの最小料金が変動的に設定されるようになっています。

※2018年4月5日 現在

Note

入金/出金手数料

BitMEXは入金や出金に関して料金を課しません。ビットコインを引き出す場合、ビットコインネットワーク最小料金がブロックチェーンの負荷に基づいて変動的に設定されます。

出典:手数料 - BitMEX

ビットコインの入出金にしか対応していない理由はオフショア法人である事に関係しているようです。

ビットコインの出金手続きは1日1回

ビットコインの出金の手続きは、締め切り時間13:00(協定世界時)で、その直後に、指定アドレスに送金されます。協定世界時と日本の時差は9時間ですので、日本時間での締め切り時間は22:00になります。

BitMEXではセキュリティを向上させるためコールドウォレットにてビットコインを保管しています。コールドウォレット用のプライベートキーは紙にプリントアウトされ銀行の保証金庫に保管されています。そして1日1回創業者の3人のうちの2人が手作業にてコールドウォレットから出金しユーザから指定のあった送金手続きを行っているようです。

コインチェックのハッキング時に使用していなくて問題となったMulti SignatureのウォレットテクノロジーもBitMEXは使用しています。創業者3人のうち2人の署名で認証できるようにしているのでしょうか。Multi Signatureを利用しているため1人でコールドウォレットから勝手に資金を出金することができなくなっています。

1日1回しかビットコインの出金手続きが行われないと言うのはユーザからしたら不便のように感じますが、これによりビットコインの出金内容がしっかりと確認され、かつセキュリティーも大幅に向上するため結果的には良い仕組みといえます。

ビットコインのXBT表記について

BitMEXではビットコインの単位表記がXBTになっています。たまに見かけますがXBTって何?XBTはビットコインの通貨単位でBTCと全く同じものです。通貨単位の表記が違うだけと捉えておけば大丈夫です。

ISO 4217では、特定の国籍に依存しない通貨には先頭にXをつけることから来ています。Xはどこの国にも依存していないと言う意味があります。非中央集権でどこにも属していないbitcoin。その頭文字とXをひっつけて「XBT」となります。

こちらは単に表記の違いだけですのでトレード上特に問題になる事はありません。

Note

XBT表記について

ビットコインの通貨単位は「bitcoin(ビットコイン)」である。2014年現在、ビットコインを表わす記号にはBTC、XBTがある。

2014年10月7日、ビットコイン財団は、ビットコイン用のISO 4217通貨コードを申し込む計画を明らかにし、BTCまたはXBTが主候補であるとした。

出典:ビットコイン - Wikipedia

今日のdot

BitMEXは様々なトレーダーの方がお勧めしているだけあって調べるほどメリットが多く魅力的な取引所です。サイト自体も日本語に対応しており「ゼロカット」の機能がついているので初めての方でも参入の敷居は低めです。

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BitMEXに新規登録する

下記のページではビットメックスの新規登録方法を解説しています。開設方法がよくわからない方は下記のページをご覧ください。

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