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単調なブログ文章をリズムよく整える語尾の使い方|ブロガー用まとめ

  • 公開日:2018/08/05
  • 更新日:2018/10/19
  • 投稿者:n bit

ブログの文章をリズムよくまとめるのはとても難しいですね。私のブログも「〜です。〜ます。」ばかりで、とても単調な文章になりがち。そこで今回はブログ用の文章をワンランク上げるため語尾について色々と調べてまとめてみました。

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文章のリズムが単調になる原因

文章を書くことに慣れていない人が書いた文面には同じ語尾を繰り返し使っていることが多く見られます。そう、私のブログにもとっても多い(汗。しかしプロブロガーと呼ばれる人たちが書く文章はどこか心地よくすらすらと読めてしまいますよね。そのヒントは語尾にあります。

人が文章を読んだときに語尾の印象はとても残りやすいものです。そのため同じような語尾が繰り返されるととても単調に感じてしまいます。

つまり、ブログの文章のリズムを良くするためには、まずこの単調になりがちな語尾のバリエーションを豊富にし繰り返し使用しないことがポイント

特に3回以上同じ語尾が続くようであればとても単調なリズムに感じがちなので要注意です。

語尾のバリエーション

リズムを整えるポイントがわかったところで、まずは語尾のバリエーションを増やしていきましょう。そこで色々なブログの文章からどのような語尾が多く使われているのか抽出してみました。

私のようにブログの文章を「です・ます」調で書いている人は特に標準のバリエーションが少なくなります。「です・ます」調で変化させることができるバリエーションは主に以下の5つ。

  • 「~です」(通常・過去形:「~でした」)
  • 「~ます」(通常・過去形:「~ました」)
  • 「~しょう」(推定、未来)
  • 「~ください」(お願い)
  • 「~ません」(否定)

自分でまとめながら愕然としました。少ないですね。これではすぐに行き詰まってしまう。と、一瞬焦りましたが活用方法はこれだけではなく、それらを組み合わせることで良いリズムにすることができます。

先程のバリエーション5つも交えながら活用方法を詳しく見ていきましょう。

過去形を活用する

過去形を使うことで語尾のバリエーションを増やすことができます。

  • 「~でした」
  • 「~ました」

扱える文章は過去の内容になりますので利用シーンとしては限定的です。

  • 昨日語尾に関するバリエーションをまとめました。

語尾に話し言葉を活用する

文章を話言葉にすることでもリズムを変えることができます。例えば「〜よ」、「〜ね」等を語尾に置いた文章。これは文章中でとても使いやすく、印象も柔らかくなるのでオススメの活用方法です。

  • 「〜ね」
  • 「〜よ」

ただし、あまり使いすぎるとあおられた感じや、嫌な印象与える場合もありますので多用は避けて下さい。

  • 文章の印象が柔らかくなりますね。
  • 文章の印象が柔らかくなりますよ。

否定形を活用する

多くの場合文章は肯定的な内容で書きます。その中に否定した文章をたまに織り交ぜることでリズムが生まれるのです。

  • 「~ません」(否定)

多用しすぎると読みにくくなるのと、ユーザの潜在意識に否定のイメージを作りやすくなるのでこの後に行動を促すのが難しくなります。

最後に何かの行動を促すようなときにはあまり近くで利用しないように注意しておきましょう。

  • 〇〇がありません。

投げかけを活用する

読んでくれているユーザに疑問を投げかけるやり方。

  • 「〜?」

こちらも過去形や非定型と同じく使える条件が限られますので多用することはできませんが文章中に織り混ぜることで変化を生み出しリズムを作ることができます。

  • 多くは〇〇ですが皆さんはどうですか?

推定や未来を指す語尾を活用する

「~しょう」に関しては大きく二通りの使われ方があります。1つは推定(未確定情報)などを話す場合、もう一つは未来に対する行動などを促す場合によく使われます。

  • 「~しょう」(推定、未来)

「~でしょう」、「~でしょうか」等の確定情報として言い切らない(推定)語尾に関してはかなり使用に注意が必要。特にプレゼンに近いような内容であれば使わない方が良いです。

理由としては情報を確定させてくれないため文章の受け手側へ信頼度にかけた印象を与えるため。

以前、私にプレゼンテーションの基本を教えてくれた方がいましたが、その方に徹底して直されたのは各発言の語尾を言い切ることでした。

練習中何度も叱られた記憶が残っており、言い換えればそれだけ重要と言うことです。リズムを変えるために使用するとしても多用するのはやめましょう。

  • ×:ユーザに訴求できるでしょう。
  • 〇:ユーザに訴求できます。

この先の行動を促す場合などに利用する「~しょう」はユーザに対して柔らかさも感じさせ使いやすいものです。使い勝手が良いので私もよく利用しています。

  • 次は〇〇のボタンをクリックしましょう。

理由・原因を表す表現を語尾で活用する

「〜から」、「〜ので」、「〜ため」は、理由や原因を表す表現で利用します。何かの現象に対する原因の説明や、主張の元となる理由を説明する時などに利用される表現です。

  • 「〜から」
  • 「〜ので」
  • 「〜ため」

通常は接続助詞として文章の間をつなぐときに利用されますがこれを語尾として利用し文章にリズムをもたします。

  • 新しいMacBook Proを購入する人は多そうだ。性能に対するコスパが良いから。
  • ノートパソコンを買い換える。新しいMacBook Proが発売されたので。
  • 明日の学校はお休みになりました。警報が出たため。

ニュアンスなのであまりこだわる必要はないと思いますが3つの活用シーンの違いは

  • 「〜から」:話し手の意思や主観が強い場合
  • 「〜ので」:話しての判断の根拠や客観性を含む情報の場合
  • 「〜ため」:意思や判断ではなく出来事の描写やフォーマルな文章の場合

体言止めを活用する

語尾に悩んでしまった場合は体言止めを使うという方法もあります。体言止めとは文章の最後を名詞や代名詞で終わらせた文章。語尾が名詞や代名詞になりますのでバリエーションは一気に増えリズムも生まれやすいのです。

ただし、体言止めを乱用するのはやめておきましょう。体言止めを使うとその文章やその文章の最後で利用された名詞がとても強調されます。そのため特に強い意味を持たない文章の所で体言止めを利用してしまうと読んでくれているユーザに意図せず強い印象を与えてしまうことがあります。

使えるかどうかの判断は文章の最後に持ってくる名詞が重要なものかどうかで判断してください。その名詞が今の説明の中心にあるものであれば体言止めが違和感なく使えます。

  • 通常:コミニケーションで大事な事は相手の目を見て話すことです。
  • 体言止め:コミニケーションで大事な事は相手の目を見て行う対話。

文章の順番を入れ替えることで対応することもできます。

  • 体言止め:対話コミニケーション時に見るべき大事な場所は相手の目。

用言(形容詞)止めを活用する

体言止めは文章の終わりを名詞で締めましたが、動詞、形容詞、形容動詞で締める用言(形容詞)止めと言う活用方法もあります。基本的な考え方は体言止めと同じで最後に来るのが名詞か、動詞、形容詞、形容動詞の違い位です。

  • 通常:子猫は可愛いです。
  • 用言:子猫は可愛い。

倒置法を活用する

文章のリズムを変えるために倒置法を使うと言う方法もあります。倒置法とは文章の順番を入れ替えて表現する方法です。

  • 「〜は」
  • 「〜が」
  • 「〜を」
  • 「〜に」
  • 「〜なら」

等が文章中にあれば倒置しやすい切れ目サインです。

  • 通常:私なら〇〇できる。
  • 倒置:〇〇できる、私なら。

倒置法も体言止めと同じで本来はより強調したり強さを与えたいものを後に持って来ることで印象付けるための技法です。

先程の例文では通常版が『できること』を強調し、倒置法は、できるのは『私である』ことを強調しています。

伝わる印象が変わりますので使う場合には少し気をつけておきましょう。

「〜もの」

割と万能な語尾に「〜もの」があります。結構いろんな文章に簡単につけることができてリズムに変化が生まれますので活用してみましょう。

  • 通常:おいしい食べ物はみんな好きです。
  • 活用:おいしい食べ物はみんな好きなもの。

語尾を『…』(三点リーダー)で終わらせる

かなり変則的な活用方法ではありますが、会話や感情示すような文章であれば語尾を『…』にして終わらすことができます。

  • 「文章にリズムを持たすのは難しい…」

『…』は文章の最後につけることで余韻の残るリズムを感じさせる万能記号です。

語尾を省略する

語尾をあえて省略することでリズムを作り出すこともできます。

  • 通常:明日は旅に出ることにした。
  • 省略:明日は旅に出ることに。

主を置き換えることで語尾を自由自在に変化させる

ここまでたくさんの語尾バリエーションや活用方法を紹介しましたが、いざ自分でやってみるとうまく使えなかったりします。私もよくその現象にはまり頭を抱えたことがありました。今でもよくありますが…w

『主を置き換える』ことは、スッとその現象から抜けることができる重要テクニックです。

  • 文章の最後に『…』をつけることは、リズムに余韻を残します。
  • リズムに余韻を残すには、文章の最後に『…』をつけることです。

どう考えても「〜ます。」等が続いてしまうような場合は主になる部分を置き換えてみましょう。意外とすんなりクリアできますよ。

語尾活用チートシート

ブログ記事編集時に語尾の活用方法を見やすいようにチートシートを用意しました。執筆時にご活用ください。

活用方法語尾
過去形

「~でした」

「~ました」

話し言葉

「〜ね」

「〜よ」

否定形「~ません」
投げかけ「〜?」
推定や未来を指す「~しょう」
理由・原因を表す表現

「〜から」

「〜ので」

「〜ため」

体言止め語尾が名詞や代名詞
用言(形容詞)止め語尾が動詞、形容詞、形容動詞
倒置法「〜は」
「〜が」
「〜を」
「〜に」
「〜なら」

等が文章中にあれば倒置しやすい切れ目サイン
万能な語尾「〜もの」
余韻『…』(三点リーダー)
省略語尾を省略
主を置き換える主を置き換えることで語尾を自由自在に変化させる

今日のdot

ブログの文章でも読んでくれているユーザに対して心地の良い文章を提供したいと思うと大変難しいですね。

今回紹介したバリエーションは数多くありましたが結局のところどれも多用すると良い印象は与えにくいものです。何事もバランスが大事と言うこと!

ユーザは読みにくい文章やリズムの悪い文章をわざわざ努力してまでは読んでくれません。語尾の活用方法をバランスよく使い心地よい文章を意識しましょう。

また、あまり用語等にはこだわりすぎない方が良いです。今やっているのが何法かなど厳密に考え出すとうまく文章が書けなくなります。細かいことを気にするよりもユーザが少しでも読みやすいリズムの良い文章を書くことに重点を置きましょう。

今回まとめた内容を元にして私のブログの文章も少しでもリズム良く読みやすい文章に変えていきたいと思います。