インスタグラム ビジネスアカウントのメリット・デメリットまとめ
- 公開日:2019/12/12
- 更新日:2019/12/25
- 投稿者:n bit
Instagramで取得できるビジネスアカウント「ビジネスプロフィール」のメリットデメリットについて詳しく解説していきます。マーケティングに役立つ機能が数多く実装されていますがいくつか注意すべき点もありますので事前にしっかりと確認しておきましょう。
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インスタグラムのビジネスアカウントとは?
Instagramには個人のアカウントとは別にビジネスアカウント「ビジネスプロフィール」が用意されています。ビジネスアカウントと聞くと有料をイメージしてしまいますが、Facebookページさえ持っていれば誰でも無料で利用できるアカウントです。
ビジネスアカウントにすることで自分のタイムラインや投稿をどのような人たちが興味を持っているのかといった内容を詳しく分析することができるようになります。また廃止が予定されているAPIサービスもビジネスアカウントであれば利用できるものがあります。
無料で機能アップできるので良いことばかりのように感じますが、注意すべき点がないわけではありません。そこでInstagramのビジネスアカウントのメリットやデメリットを詳しく確認していきましょう。
Instagramビジネスアカウントのメリット
Instagramのビジネスアカウントに興味を持ったと言う事は自分のビジネスを行っていたり企業で集客などを担当していることが想定されます。そこでマーケティングや企業目線でメリットデメリットを確認していきましょう。
個人のアカウントから簡単に移行できる
Instagramのビジネスアカウントは新設しなくても既に個人のアカウントを持っている場合はそのアカウントからビジネスアカウントへ移行することができます。つまり、今までの投稿やフォロワーなどをそのまま引き継ぐことができるので新規で始めるよりは有利です。
最初は個人で小規模に行っていたビジネスがだんだん広がりを見せ屋号を取得し本格的にビジネス展開していく段階においてはアカウントを変更しておいて損はないでしょう。
また問題があれば個人アカウントに戻すこともできます。
インサイトデータを活用できる
ビジネスアカウントに変更する最大のメリットとはこのインサイトデータを確認できるようになることとも言えます。ビジネスを展開していく上で消費者がどのような商品やサービスに興味を示すのかといったことをしっかりと把握できるようになるのは大きなアドバンテージです。
個人のアカウントでもいいねを押してくれた人や、いつ押してくれたかといった情報を確認することができました。しかし、ビジネスアカウントではフォロワーの行動や属性情報まで確認することができます。
インサイトデータは大きく以下の3つに分かれています。
- アクティビティ
- コンテンツ
- ターゲット
アクティビティ
アクティビティはユーザの行動視点で確認できる指標です。以下の項目を確認することができます。
インタラクション
- プロフィールへのアクセス:プロフィールの閲覧数
- ウェブサイトクリック:プロフィール内のウェブサイトリンクのクリック数
- 道順を表示:道順の閲覧数
発見
- リーチ:投稿を閲覧したユニークアカウント数
- インプレッション数:投稿の表示回数
コンテンツ
コンテンツはその名の通り過去に投稿したコンテンツの視点で確認することができる指標です。コンテンツごとにどのような効果をもたらしたのかを以下の項目で確認することができます。
ターゲット
ターゲットはユーザの属性情報を確認できる指標です。属性情報は性別、年齢、アクセスの位置情報、アクセスの時間帯をグラフで確認することができます。
- 性別:(男性、女性)
- 年齢層:(性別、13-17、18-24、25-34、35-44、45-54、55-64、65+)
- 地域:(国、市区町村レベル)
- 時間帯別、日別:(曜日、0時、3時、6時、9時、12時、15時、18時、21時)
コンタクトポイントが増える
ビジネスプロフィールでは
- 電話
- メール
- 道順
を登録することができます。
個人アカウントではユーザとコミニケーションを取る際、主に投稿へのコメントを利用することになりますが処理するのが大変で質問の取りこぼしなど起こりやすいのが問題でした。しかし、ビジネスプロフィールではビジネス提供側がユーザとのコンタクトポイントを選択して用意することができます。
特に店舗を構えているビジネスには有効で、ユーザが簡単に店舗へコンタクトをとることができることで予約や質問対応などのアクションに繋げやすくなりますね。
広告の出稿ができる
今現在広告の出稿検討していない方にとってはそんなに大したメリットでは無いかもしれませんが、新しい商品を市場に投入する時期や、特定の投稿などに注目を集めたい場合など短期的なブーストを必要とする時期には広告の力も借りたいものです。
過去の投稿の中でユーザの反応が良かったものにコールトゥーアクションボタンを追加し、自分でターゲットを選定して広告を出稿できます。Instagram側がお勧めするターゲットを選択して出稿することもできますので手早く広告効果を試してみたい方には最適でしょう。
Instagram Graph APIが利用できる
Instagram APIは2018年にあったFacebookの個人情報流出事件の影響もあり使用できる範囲が大幅に制限されました。また2020年に向けて段階的に使用できなくなっていきます。
そのためビジネスアカウントで用意されているInstagramグラフAPIのほうに移行していく必要があります。実質的にAPIを利用する方はビジネスアカウントに移行しなければいけないと言うことになるでしょう。
上記で示したインサイトデータもInstagram Graph APIを利用することで取得することが可能です。通常インサイトデータは専用のアプリケーション内でしか見ることができません。しかしInstagram Graph APIでサーバ側などから自由にデータを取得することができデーターベースに格納しておけば分析作業もはかどります。
データに基づいたマーケティングを行っているのであればメリットと言うよりもむしろ必須と言える機能ですね。
Instagramビジネスアカウントのデメリット
ここまでメリット中心に解説してきましたがいくつかデメリットや注意すべき点があります。
非公開アカウント(鍵アカウント)にできない
ビジネスアカウントに変更すると非公開アカウントにすることができません。ビジネスアカウントに変更する時点でビジネスでの利用目的があるはずですので非公開アカウントを利用することはまずないと思いますが注意しておいてください。
自分のFaceBookページでしかInstagramの投稿を共有・シェアできない
Instagramのビジネスアカウントと紐付けを行ったFacebookページでしかInstagramの投稿をシェアすることができなくなります。
いずれも別のアカウント等で対応できますので大きな問題ではありません。
今日のdot
ここまでInstagramのビジネスアカウント「ビジネスプロフィール」のメリットやデメリットについて解説してきました。魅力的なメリットが多くビジネスアカウントへの変更を検討している方が多いと思います。
ビジネスアカウントに変更するのは良いのですがInstagramの本質を忘れないようにしましょう。ビジネス色が強くなりすぎるとフォロワーなどを集めることができなくなり本末転倒です。あくまでその先にユーザがいることを忘れず企業ではなく1人の人としてコミニケーションしていきたいものですね。