MacのpyenvでHomebrewからインストールしたsqlite3を利用するのイメージ画像

MacのpyenvでHomebrewからインストールしたsqlite3を利用する

  • 公開日:2019/04/25
  • 更新日:2019/04/25
  • 投稿者:n bit

Macのpyenv環境で利用するsqlite3のバージョンをアップグレードする時、Homebrewを使ってインストールすると手動での設定が必要となるためその方法を解説。こちらの設定を行っておくことで常時アップグレードしたsqlite3を利用できます。

  • Python
  • Django

この記事は約 分で読めます。(文字)

MacのpyenvでHomebrewからインストールしたsqlite3を利用する方法

Homebrewでインストールしたsqliteを常時利用できるようにするための設定を解説していきます。

現状の確認

変更前に現在の状況を確認しておきましょう。

sqlite3のバージョンを確認

現在のsqlite3のバージョンを確認します。

$ sqlite3 --version

3.19.3 2017-06-27 16:48:08 ・・・・・・・

現在のバージョンは3.1 9.3です。これをアップグレードしていきましょう。

sqlite3のパスを確認

後ほどsqlite3のパスを手動で設定する必要がありますので事前に現在のsqlite3のパスを確認しておきましょう。

$ which sqlite3

/usr/local/bin/sqlite3

『/usr/local/bin/』からsqlite3が呼び出されていることがわかります。

Homebrewのアップデート

Homebrew自体を最初にアップデートしておきましょう。アップデートコマンドは以下の通りです。

$ brew update

Homebrewでインストールしたパッケージのアップデート

Homebrewでインストールしたパッケージをアップデートします。過去にHomebrewからsqlite3をインストールしている場合はこちらのコマンドで合わせてアップグレードされます。

$ brew upgrade

sqlite3のインストール

インストール準備が整いましたのでsqlite3をインストールしていきます。インストールコマンドは以下の通りです。

$ brew install sqlite3

インストール中のメッセージで以下のように表示されています。

Note

sqlite is keg-only, which means it was not symlinked into /usr/local,

because macOS provides an older sqlite3.

Homebrewで『brew install』を使ってインストールしたパッケージのインストール先は『Cellar』です。『keg-only』とは『Cellar』へのインストールだけ行い、『/usr/local』へのシンボリックリンクを作成していないことを表しています。

通常は『brew link sqlite3 --force』コマンドでシンボリックリンクを作成するのですが、私の環境ではうまく作成されなかったため手動での設定を行いました。

『/usr/local/bin』へのシンボリックリンクを作成

『/usr/local/bin』内へシンボリックリンクを作成していきます。

ディレクトリを移動

『/usr/local/bin/』へディレクトリを移動します。

$ cd /usr/local/bin

シンボリックリンクを作成

Homebrewのインストール先の『Cellar』からsqlite3のシンボリックリンクを作成します。sqliteのバージョンを示す『3.28.0』の部分は今回Homebrewでインストールしたsqlite3のバージョンに合わせてください。

$ ln -sf ../Cellar/sqlite/3.28.0/bin/sqlite3 ./

シンボリックリンクが作成されたことを確認

lsコマンドを使ってシンボリックリンクが正しく作成されているか確認しておきましょう。

$ ls -la


lrwxr-xr-x 1 xxx admin 35 4 25 14:55 sqlite3 -> ../Cellar/sqlite/3.28.0/bin/sqlite3

パスを通す

作成されたシンボリックリンクにパスを通します。『~/.bash_profile』を編集しましょう。

$ vim ~/.bash_profile

『~/.bash_profile』内に下記の1行を追加します。

export PATH=/usr/local/bin:"$PATH"

保存したら追加した設定内容を反映しておきましょう。

$ source ~/.bash_profile

変更の最終確認

すべての設定が正しく反映されているか確認します。

バージョンの確認

$ sqlite3 --version


3.28.0 2019-04-16 19:49:53 ・・・・・・・

パスの確認

$ which sqlite3

/usr/local/bin/sqlite3

正しく変更されていることが確認できました。

今日のdot

通常はMac側に標準でインストールされているsqlite3を利用していますので、あまり意識する事はありませんが、違うバージョンのsqlite3が必要となったときには今回のような手動設定が必要となります。