Pythonでオブジェクトのデータ型を調べるtype関数【組み込み関数】のイメージ画像

Pythonでオブジェクトのデータ型を調べるtype関数【組み込み関数】

  • 公開日:2018/09/25
  • 更新日:2018/10/19
  • 投稿者:n bit

Pythonで各オブジェクトのデータ型を調べるときに利用する組み込み関数『type関数』について解説しています。本番環境よりは学習時によく利用される組み込み関数で、Pythonのプログラミング学習を進めていっている方は最初のうちよく利用するでしょう。

  • Python

この記事は約 分で読めます。(文字)

type関数とは

type関数とはデータ型のセクションでも利用したのでその時簡単に使い方は説明しましたが、Pythonの各オブジェクトのデータ型を調べることができる機能を持った組み込み関数のことです。

type関数の使い方

type関数の使い方は非常に簡単。引数にデータ型を調べたいオブジェクトを渡すことでそれぞれのデータ型の値を返すので、後はその値をprint関数などで表示させて確認できます。

type(データ型を調べたいオブジェクト)

type関数を使って実際にそれぞれのオブジェクトのデータ型を表示してみましょう。

str型(文字列)をtype関数で確認

文字列を代入した変数をtype関数の引数に渡して返される値をチェックしてみます。返された値を出力させるためprint関数等に渡してください。

x = 'テキスト'

print(type(x))

出力結果

<class 'str'>

’str’タイプと表示されました。

同じようにその他のデータ型もチェックしてみましょう。

int型(整数)をtype関数で確認

整数を代入した変数をtype関数の引数に渡して返される値をチェックしてみます。

x = 10

print(type(x))

出力結果

<class 'int'>
’int’タイプと表示されました。

float型(浮動小数点)をtype関数で確認

浮動小数点を代入した変数をtype関数の引数に渡して返される値をチェックしてみます。

x = 10.5

print(type(x))

出力結果

<class 'float'>
’float’タイプと表示されました。

bool型(真偽値)をtype関数で確認

真偽値を代入した変数をtype関数の引数に渡して返される値をチェックしてみます。

x = True

print(type(x))

出力結果

<class 'bool'>
’bool’タイプと表示されました。

list型(リスト)をtype関数で確認

リストを代入した変数をtype関数の引数に渡して返される値をチェックしてみます。

x = [10, 20, 30, 'テキスト']

print(type(x))

出力結果

<class 'list'>

’list’タイプと表示されました。

tuple型(タプル)をtype関数で確認

タプルを代入した変数をtype関数の引数に渡して返される値をチェックしてみます。

x = (10, 20, 30, 'テキスト')

print(type(x))

出力結果

<class 'tuple'>

’tuple’タイプと表示されました。

dict型(辞書)をtype関数で確認

辞書を代入した変数をtype関数の引数に渡して返される値をチェックしてみます。

x = {'a':10, 'b':20, 'c':30, 'd':'テキスト'}

print(type(x))

出力結果

<class 'dict'>

’dict’タイプと表示されました。

まだ学習していませんがその他にもtype関数で扱えるデータ型があります。それらも紹介しておきましょう。

set型(セット)をtype関数で確認

セットを代入した変数をtype関数の引数に渡して返される値をチェックしてみます。

x = {10, 25, 40, 65}

print(type(x))

出力結果

<class 'set'>

’set’タイプと表示されました。

frozenset型(セット)をtype関数で確認

frozensetを代入した変数をtype関数の引数に渡して返される値をチェックしてみます。

x = frozenset({10, 25, 40, 65})

print(type(x))

出力結果

<class 'frozenset'>
’frozenset’タイプと表示されました。

complex型(虚数・複素数)をtype関数で確認

虚数・複素数を代入した変数をtype関数の引数に渡して返される値をチェックしてみます。

x = 5 + 2j

print(type(x))

出力結果

<class 'complex'>
’complex’タイプと表示されました。

bytes型(バイト)をtype関数で確認

バイト文字を代入した変数をtype関数の引数に渡して返される値をチェックしてみます。

x = b'foo'

print(type(x))

出力結果

<class 'bytes'>
’bytes’タイプと表示されました。

今日のdot

こうやって見るとtype関数で判定できるデータ型の種類は豊富ですね。下記にtype関数で判定できるデータ型の一覧表を用意しておきます。

データ型データ
str文字列
bytes文字列(バイト)
int整数
float浮動小数点
complex虚数・複素数
bool真偽値
listリスト
tupleタプル
dict辞書
setセット・集合
frozensetイミュータブルなセット・集合
rangeレンジ