成功者がやっている目的を達成するための7プロセス
- 公開日:2018/11/18
- 更新日:2018/11/18
- 投稿者:n bit
ビジネスや自分のやりたいことなどをうまく達成して成功している人たちは何が違うのでしょうか。すぐに思いつくのは努力量、才能、運などがありますね。しかし決して決してそれだけで成功しているわけではありません。成功者は効率よく成功に近づくための独自プロセスを持っているのです。今回はその効率よく目的を達成するための7つのプロセスを紹介します。
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目的を達成するための7プロセスの必要性
世の中には目的を達成するためのテクニックやツールが数多くありウェブサイトや書籍から簡単に入手することができます。しかしなぜそれだけの情報が世の中に溢れているのに全ての人が成功することはできないのか。この点を考えることがとても重要です。
理由はとても明確でそれらのテクニックやツールを使うプロセスが正しくない事。どのような素晴らしい武器や、戦術も全ては正しい流れや手順に沿って利用しない限りうまくいきません。
逆に言い換えれば目的達成までの正しいプロセスを理解しておくことで限りなく成功と言うゴールに近づけると言うことですね。
そこで目的を達成するまでのプロセスを7つに分けて全体像が理解できるように大枠の説明をしていきます。
7つのプロセス
目的を達成するためするまでのプロセスは以下の7つです。
- 目的の絞り込み
- 目標の設計(ツール:OGSM)
- 細分化・具体化(ツール:SMART)
- 実践
- モニタリングから改善までのループ(ツール:OODA)
- 目標設計の見直し・中止・ゴールの判断
- 最終の全体評価
今このページを読んでいただいている方は知っているような単語やツールの名前がいくつか並んでいると思います。現代のこの情報化社会ではあなたのような勉強熱心な方は常にアンテナを張って情報を入手しているためそれぞれのツール等についてはある程度すでに知っているのです。
冒頭でもお話ししましたが大事なのはこれらが全体のプロセスとしてどのようにつながって目的を達成するために用意されているのかの理解。
そのため今回は一つ一つを深く掘り下げて説明するのではなく7つの項目がどのようにつながっているのか、そのプロセスをどのように踏むべきなのかについて重点を置きながら話を進めていきます。
第1プロセス:目的の絞り込み
第1のプロセスは『目的の絞り込み』です。誰でも積極的に活動している方の頭の中はやりたい事でいっぱい。目的がありすぎるような状態ですね。
まずはその中から本当に自分がやるべき目的はどれかと言うことを選別し絞り込んでいくことが重要です。時間は1日24時間しかなく有限なもの。この限りあるリソースを無駄なく使うためにはしっかりと絞り込む必要があります。
そして目的は目標やゴール設計の源泉となりますので明確に定めておかなければいけません。あやふやな目的の上には同じくあやふやな目標やゴールしか生まれないのです。
目的達成のための重要な入り口。『目的の絞り込み』に失敗すると必ず全てが失敗します。しっかりと絞り込まれた明確な目的設定を1番最初に行いましょう。
第2プロセス:目標の設計(ツール:OGSM)
第1プロセスで明確な目的の絞り込み・設定ができましたら、第2プロセスではその目的をベースにした『目標の設計』を行います。
目的と目標は混同されがちですが別ものです。少し荒っぽい分け方ですが目的は言葉だけで記述できるもので、目標は言葉+数値で表す必要があります。
目標の設計には『OGSM』と言うフレームワークを利用するのが効果的です。簡単にOGSMフレームワークについて説明しておきます。OGSMは、 Objective(目的)、Goal(ゴール)、Strategy(戦略)、Measurement(指標)の頭文字を並べたものです。
- O - Objective:目的
- G - Goal:ビジネスやプロジェクトのゴール
- S - Strategy:戦略
- M - Measurement:指標
ビジネスや各プロジェクトの基本的なゴールは『儲け』です。その他、細分化した時点では様々なゴールがありますが最終的な数値となる金額を含めてこの『儲け』と言うゴールにつながるように設計します。ビジネスは儲かっていないと継続できませんので当然ですよね。
最終的なゴールが決定したらそれを達成するためにどのような戦略を使うのかを決定します。最後は戦略がうまくいっているかどうかを判断するための指標の設定です。
選択する指標は必ずその戦略がうまくいってるかどうかを客観的に判断できるものを選択しておきましょう。いわゆるKPI(key performance indicator)と呼ばれるものです。
これらゴール、戦略、指標を第1プロセスで決めた目的やそれをさらに分割したサブの目的に対して策定していくことが『目標の設計』。
目的(言葉)に対してゴールとなる売り上げや儲け金額(数値)、戦略(言葉)を客観的に判断するためのKPI(数値)など言葉+数値になっていることがわかると思います。
第3プロセス:細分化・具体化(ツール:SMART)
第2プロセスで設計した目標を第3プロセスでタスクレベルまで『細分化・具体化』していきます。
タスクレベルに細分化・具体化するときに便利なツールは有名なSMARTの法則です。SMARTの法則は次の5つの項目の頭文字をとって並べています。
- S - Sppecific:具体的になっているか
- M - Measurable:計測可能か
- A - Agreed Upon:実行者が同意しているか
- R - Realistic:現実的か
- T - Timely:期限が設定されているか
この5項目に沿っているかを確認しながら細分化・具体化の作業を進めていくとうまくいきます。基本的にはタスクレベルに落とす作業を『モレなく・ダブりなく』行うツールで、
- 行うタスクが誰が聞いても理解できるレベルに具体的になっているか
- 誰が行うか決定しておりかつ納得して参加できているか
- 明確な期限が設定されているか
- その計画は実現可能なものになっているか
- 進捗状況や期限達成までの工程が数値化されており継続することが可能か
といったことを確認するためのものです。
つまり、上記ようなことが視覚化され確認できる状態になったものが具体的に細分化されたタスクです。これらは第2プロセスで設計したOGSMを元に細分化し具体的に計画していきます。
第4プロセス:実践
第4プロセスは実践です。言い換えればここまでのものがあって初めて実践が行えると言う事ですね。
誤解がないように伝えておきますと、いきなり実践をやってみることが必ずしも悪いと言っているわけではありません。いきなり実践をやってみるのも良いのですが必ずどこかで1度はこのプロセスに立ち返り、目的を明確にし目標設計を行いタスクレベルにまで落としてから本格的な実践を始めてほしいのです。
いきなり始めた実践のまま闇雲に進めて続けていく場合遠回りが多くなります。限られた時間を無駄にしないためにも少なくとも1度はこのプロセスに立ち返りましょう。
もう一つ付け加えておくと言うまでもありませんが実践することは大切です。どんなに素晴らしい計画を作ってもそれを実行しない限り成果につながる事はありません。具体的な期限や数値化された目標・計画に向けてしっかりと実践しましょう。
ブログの運営等であれば『とにかく書け!』と言われる段階が本来はココの事ですね。
第5プロセス:モニタリングから改善までのループ(ツール:OODA)
第4プロセスでやり始めた実践はやりっぱなしのままではいけません。必ずこの第5プロセスのモニタリングから改善までの流れを常に行いましょう。
モニタリングから改善までの流れをうまく行うのに便利なのがOODAと言うフレームワークです。
- O - Observe(観測する):モニタリング
- O - Orient(情勢判断する):価値ある情報への転換
- D - Decide(決定する):意思決定
- A - Act(行動する):現場レベルでの改善
良い改善をするため最初に行うべき事はモニタリングです。特に第2プロセスや第3プロセスで設定した数値に関してはしっかりと継続的にモニタリングしていく必要があります。その他にも取得できる数値に関しては積極的にモニタリングしましょう。
モニタリングの段階で集めた数字はただのデータでしかありません。これらの収集したデータを『価値ある情報』へと転換していく必要があります。ここで言う『価値ある情報』とは現在の情勢から何かの物事を判断できる状態になっているものです。その情報から何も判断できないのであれば無価値、判断がしっかりと行えるのであればそれは『価値ある情報』といえます。
この価値ある情報を元にして最終的な意思決定を行います。必ず決断を下さなければいけません。決断を先送りにしては改善につながりませんからね。
最終段階はその下された決断に沿って現場で実際に改善を行ってみます。お察しの通り第4プロセスと第5プロセスはぐるぐると何度も回していくようになります。
第6プロセス:目標設計の見直し・中止・ゴールの判断
第4プロセスと第5プロセスを一定期間回した後に『目標設計の見直し、中止、もしくはゴールと判断』します。
実践しながらOODAのループを回した後、目標の数値に届きそうにないのであれば目標設計の見直し、またはそのプロジェクトからの撤退判断が必要です。無駄に続けても意味がありませんので改善するか判断によっては次の手を打つことを考えます。
うまく良い方向に向かっているのであればそのままプロジェクトを継続していく、目標達成したのであればゴールと判断です。
いずれにしても判断を下し処理の対象となるのは目標設計。基本的に目的は変わりません。同じ目的に対して目標の設計をやり直すか継続するかのプロセスになります。
目的を変更せず目標設計のみを判断後の処理対象とすることでブレないプロセスを踏むことができるのです。目的と手段の関係性ですね。
第7プロセス:最終の全体評価
意外と忘れられがちなのがこの第7プロセスの『最終の全体評価』です。目的を達成できたかどうかにかかわらず最後には総合評価するようにしましょう。
最後の総合評価をやっておかないと次に繋げることができません。経験とは宝のような資産です。必ずそれを要約して残し次で活かせるようにしておきましょう。
今日のdot
頭の中で点在していた情報や知識が1つのラインとしてつながり7つのプロセスが見えてきましたでしょうか。一つ一つのツールや知識を詳しく理解しておくことは重要です。しかしそれらをうまくつなげた全体のプロセス像を理解しておくことはさらに大事なのです。
『木を見て森を見ず』という言葉がありますが、これは物事の1部に気を取られすぎて全体像を把握できないということを示した言葉。この状態には問題があることを伝えようとしたことわざで先人たちが経験の中で気づき後世に残してくれました。
この言葉の通り今回学習した成功までの全体像を示す7つのプロセスを知っておく事はとても重要です。何か細かな計画や作業をやる時7つのプロセスを見ておくことでブレをなくし圧倒的に失敗や遠回りを減らすことができます。
ぜひ日々のビジネス活動にお役立てください。