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フリーランスの『はじめ方』|フリーランス経験10年以上から得た秘訣

  • 公開日:2018/08/12
  • 更新日:2018/10/19
  • 投稿者:n bit

最近よく聞く『フリーランス』について、フリーランス歴10年以上の経験者が紹介。個人事業主とフリーランスの違いや、フリーランスとして実際に活躍していくためにはどのようなものが必要で、どのようにして始めるのか、そして成功への秘訣は、そんな初めての疑問を解決します。

この記事は約 分で読めます。(文字)

フリーランスとは?

『フリーランス』。最近この言葉をよく目にしたり耳にするようになりましたね。なんとなくわかるようで実はよくわかっていないフリーランスの定義。どのような人たちがこのフリーランスと言う枠に当てはまるのでしょうか?

フリーランスの定義

お堅い答えしか返ってこないでしょうが、こういう時はまずウィキペディア。

Note

フリーランス(英: freelance)は、特定の企業や団体、組織に専従しておらず、自らの技能を提供することにより社会的に独立した個人事業主もしくは個人企業法人である。日本では『自由業』『自由職業』[1]『フリーランス』と呼ばれる。請け負った業務を実際に遂行する本人はフリーランサー、フリーエージェントと呼ばれる。

出典:フリーランス - Wikipedia

要するに、雇われているわけではなく自分で起業し、個人で仕事を請け負っていている人のことを『フリーランス』と呼んでいます。

個人事業主や、会社経営者とフリーランスの違い

ではフリーランスと個人事業主の違いは何でしょうか?個人事業主も自分で起業し仕事を請け負っています。

『個人事業主』とは法人を設立していない起業者を指して使います。個人事業主はその名称から誤解されがちですが必ずしも1人でやっているとは限りません。少数の従業員を抱えている場合でも法人でないのであれば起業者自身は個人事業主に該当します。

一方、法人企業であれば『社長、会社経営者、会社役員』等で呼ぶのが一般的。たとえ起業者1人しかいない会社であっても法人化している場合は個人事業主と呼びません。従業員がいてもいなくても起業者自身は『会社経営者』なのです。

つまり、数多くいる個人事業主、または、会社経営者の中でも起業者自身しかいない(従業員0人)場合のみ『フリーランス』と呼んでいます。

語源にも含まれる能力を売る仕事

もう一つの特徴はフリーランスの語源から知ることができます。中世のヨーロッパにおいては戦争ごとの契約によって有力者に仕えた傭兵のことをフリーランス(ランス:槍)と呼んでいました。自分の能力や技能を生かして契約先の戦力の一端を担っていたわけです。

現在のフリーランスも契約先企業のプロジェクトごとに契約を行い自分の持っている技能を提供することで価値を生み出し戦力の1部となっています。

フリーランスとは特定の組織に属さずプロジェクト単位で契約し自分の持っているスキルを価値に変える現代の傭兵と言えますね。

フリーランスの魅力(メリット)

現代の傭兵フリーランスには魅力があり増加傾向にあります。具体的にどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。

自分の能力を活かすことができる

企業に属していると必ずしも自分の能力を最大限発揮できる部署に配属されるとは限りません。また部署内でも自分に向いているプロジェクトが回ってくるとは限らないのです。

一方フリーランスはそもそもついている職業が自分のスキルを生せるもの。そのため自分が契約するプロジェクトでも最大限に自己スキルを活かし自分の価値を発揮することができます。

自分の価値を最大限に発揮できると言う事は、自分を常に人から最も必要とされる状態にしておけることにつながります。どのようなビジネスでもお客様から必要とされることで成り立ってきました。誰かにとって必要な存在で在ることは最大の幸福でもあります。

これはとても大きなメリットでしょう。

契約するプロジェクトを選択できる

社員として活動している場合は上司から指示されるプロジェクトを断る事は基本的にNG。もし、自分に向いていないプロジェクトに参加し続ける事になった場合、自分の能力を生かし価値を生み出すことは難しくなります。

その状態を続けることはストレスが溜まり、精神的にも肉体的にもあまり良いことでないのは明白です。

フリーランスであれば全てとは言いませんが自分が契約したい案件を自ら探したり創出したりしますので自らの意思で選択する自由があります。そのため精神状態も安定しやすく、自らのスキルもより成長させやすいのです。

状態に合わせてキャリア形成できる

自分を取り巻く環境は刻一刻と変化していきます。家族構成、自分や家族の年齢、体力、健康状態、子供たちが取り組むスポーツや学業のステージ等。さらに視野を広げれば政治経済、科学の発展、技術の進歩等、自分の活動やスキルに関わる状況は常に大きく変化し続けるのです。

フリーランスはこれらの変化を感じたらすぐにそれに対して準備をすることができます。

例えば、自分の年齢が上がっていき体力の低下を感じるのであれば、直接自分の手を動かすことを減らし、外注先を増やしながら管理のほうにウェイトを移す、または、スキルを伝えていくための教育事業のほうにウェイトを移し始めるなど、アイディア次第で様々な準備に移行していくことができるのです。

取り巻く状況の変化は様々なパターンがあり一口にこのような対応をすれば良いと言えるものではありませんが、重要な事は状況の変化を感じた時に自分で考え自分で対応策をとることができるということ。企業に属していた場合は会社の状態に1番左右されますので自分で考えて対応策をとると言う事は基本的にできません。

環境の変化がより激しくなってきた現代だからこそ、このメリットはとても重要でしょう。

収益の柱を複数立てることができる

企業に勤めていた場合収入源は給料のみとなります。副業は禁止している企業が多く、残業等が不定期で多い場合はまとまった時間も取りにくいため難しいのが現状です。もし何らかの理由で会社を辞めることになった場合、多くの人が早い段階で収入ゼロとなってしまいます。

会社都合による退職の場合は翌月から最低90日、自己都合による退職の場合は退職の3ヶ月後から最低90日間収入の約6割程度の失業保険が支給されます。(※:こちらは最低ラインの目安です。離職日、雇用年数、障害の有無などによっても大きく変わります。)しかしこれは長く続くものではありません。

フリーランスの場合複数の収益源を作ることが自由です。主な収益の柱の考え方は3つあります。

  • 1:自分の手を直接動かすことで得る収益
  • 2:他人を間接的に動かすことで得る収益
  • 3:人(自分も含め)をほとんど動かすことなく得る収益

雇用されている場合、基本的な収益源は1のみになります。一部の勉強熱心な方が投資などを行い3の収益源を持っている可能性はありますが投資で長期の生存確率は高くなく、2の収益源を持つ事はサラリーマンである限りなかなか難しいでしょう。

この3つの収益の柱については別の記事で詳しくお話ししますが、フリーランスであれば3は投資に限らず権利型や自動型など他の手段をとることも可能です。当然3つの柱を全て立てることができれば守備力が高く経営も安定します。

フリーランスのデメリット

フリーランスになる事は必ずしもメリットばかりではありません。フリーランスに限ったことではありませんがどんな事柄でもメリット・デメリットがあるものです。いくつか代表的なデメリットを紹介しましょう。

ここで紹介するデメリットを解決する手段はこの下のコンテンツ『成功のための9つのポイント』でもフォローします。

収入が安定しない

1度自分で起業しフリーランスになったもののまたサラリーマンに戻っていく人の理由で1番多いのはこれでしょう。

雇用されていると月ごとの売り上げ成績にかかわらず決められた一定額以上の給料を変わらず受け取ることができていました。そのため多少上下はあったとしても耐えられないレベルで生活に困窮するといったような事はまず起きません。

フリーランスとして起業し期間が短い場合は特に月ごとの売り上げ成績がダイレクトに自分の生活にも反映されてしまいます。稼げているときには今までの給料よりもずっと上の金額を稼げますが、売り上げが伸び悩むなときには経費を抜くと給料分が取れないといったことも。

切り換えや、モチベーション・集中力維持が大変

フリーランスになりまず最初に変わるのは通勤がなくなること。毎朝毎晩大変な思いをして家と会社を行き来しなくて良いと解放された気分になると思いますが、あれも実は1種のルーティーンで今から仕事をすると言う切り替えの役割を担っていたことも事実です。

人間はルーティンがなければ意外と切り替えるのが難しかったりします。他のフリーランスの方とも何度かこのような話題になったことがあり、伺っていると皆さんそれぞれ独自のルーティンをお持ちでした。仕事モードに切り替えるための自分に合うルーティーンを作っておくと良いでしょう。

また怠けようと思うといくらでも可能で、周りに鼓舞してくれる仲間や上司もいません。自分のモチベーションや集中力を保つための工夫が必要です。

常に高いモチベーションをキープするには目標の立て方にポイントがあります。

作業中の集中力を高く保ち生産性を上げるにはいくつかのテクニックがあります。フリーラン向けの『集中力高め生産性を上げる時間管理術』について下記のページで詳しく解説しました。

雑務が多い

いざフリーランスになってから気づかれる方も多いと思いますがサラリーマン時代には誰かがやってくれていた仕事も全て自分でやる必要があります。特に会計関係はその最たるものでしょう。自分で見積もりや契約書、請求書等の作成・送付・管理、帳簿の記帳や税務申告等いざ初めて自分でやってみるとかなり大変な作業です。それ以外にも1つずつ細かくあげ出すとキリがない位あります。

今までは勤務時間を自分がやるべき作業に全て当てることができました。フリーランスになると自分の勤務時間の1部をこのような雑務にあてなければいけません。そのため雑務を効率的に済ます方法を考えておく必要があります。

フリーランスとして成功するための9つのポイント

フリーランスとして自分の好きな仕事を続けていくためにはいくつかの成功ポイントがあります。私が10年以上に渡るフリーランス経験から得た9つのポイントを下記にまとめておきます。

月の3分の1は学習時間を持つ

私がフリーランスを続けていく中で最も大事にしているポイントは『月の3分の1は学習時間を持つ』事です。まだ私が駆け出しの頃多くの経営者の方から共通してアドバイスしていただいたのはこのことでした。

今でもその時の情景が思い浮かびますが私もこれが確かに最も大事だったと実感しています。

フリーランスになった当初は想定しているよりも意外とうまくいく場合が多いです。自分で起業しようと考える位ですからある程度トレンドに乗っているマーケットで、かつ自分の技術力にもそれなりに自信がありマーケットともマッチしています。そのため周りから重宝されやすく仕事で手一杯になることも。

しかし、それに安心してしまい学習することを忘れると、気づかないうちにマーケットが求めるレベルは高まり、新しい技術や能力を身に付けたレベルの高い人たちも後から次々と登場してきます。その時に学習を続けていない自分は完全に出遅れることとなるのです。当初はマーケットの先駆けだったはずなのに。

収入の先細りにつながり、起業した人が数年で消えていく根本原因と言えるでしょう。

技術力がありマーケットとマッチしていれば、その他のことが少々粗末でも意外とビジネスは起動に乗るものです。フリーランスとして生き残り成功へと進めていくにはその後粗末な部分を少しずつ改善していきながら、自分が持つ技術力や知識を向上させ続ける時間を忘れないことです。

アウトプットの場を持つ

『アウトプットの場を持つ』これは非常に多くの方が推奨されていますね。実際に自分でやってみるとよくわかりますがアウトプットすることで自分の中の知識が整理され、また不足している部分やあやふやな部分も明確になります。

つまり、アウトプットする事は自分の能力の整理やさらなる向上に役立つのです。アウトプットの場は何でも良いでしょう。ブログやメルマガ、自社のウェブサイト等、ポイントは多くの方に見られる意識を強く感じる媒体がお勧めです。

ちなみに忙しくてアウトプットの時間がないと言う人は先程の月の3分の1は学習時間と意識が欠けている人でしょう。アウトプットも学習の一環です。学習時間を当初から確保しておけばアウトプットの時間も確保することができます。

最低時給を知る

1つ質問します。1時間で終わる仕事を4000円で受けてくれないかと言う依頼がありました。あなたはこれを受けるべきでしょうか?

この問いかけに対して、すぐにある程度の判断結果が出ている人はこの先を読む必要はありません。全くどうすべきかわからなかった人はこの先を読んでください。

では、さらに2つ質問します。

  • 質問1:『あなたが目標とする年収はいくらですか?』
  • 質問2:『目標年収を達成するために必要となるあなたの最低時給はいくらですか?』

いかがでしたか?質問2つともに即答できましたでしょうか。

質問1に即答できる方は多くいますが、質問2を即答できる方はあまりいません。これを知らずに見積もり、商品サービスの価格、売り上げ目標等の設定を行ったところで目標年収を達成できる確率はかなり低いです。

それは、そもそも目標に対する計画の辻褄が合っていないから。あなたがワークすることのできる時間は有限です。限られた時間の中で売り上げを立てる必要があります。つまり、最低下回ってはいけない時間単価を知らないと言う事は数字的根拠のあるまともな売上計画にはなっていません。

簡易でも構いませんので最低限の計算を行っておきましょう。ここで一番簡単な最低時給の計算方法紹介します。電卓をご用意ください。

  • 手順1:あなたが目標とする年収を12で割ってください
    目標年商 ÷ 12 = x
  • 手順2:そこに毎月かかる固定経費を足してください
    x + 毎月の固定経費 = x1
  • 手順3:10%上乗せしてください
    x1 × 1.1 = x2
  • 手順4:1377で割ってください
    x2 ÷ 115 = 最低時給

どのような結果になりましたか。あなたが想像していた時給よりも高かったでしょうか、それとも安かったでしょうか。計算結果が4,000円を超えている場合は余程の理由がない限り先程の依頼を受けるべきではありません。もちろんそのお客様との今後の関係性やその背景などによっても判断は多少変わりますが判断基準の1つとしてはとてもわかりやすく、かつ、重要なものです。

今出た数字はあなたがフリーランスを長期にわたり継続していくために必要となる最低ラインの時給金額。その金額を下回る料金で仕事を続けた場合、貯蓄も底をつき雇用される生活に戻ることになります。

そして先ほどから最低ラインと強調しているのは多くの場合当初自分が想定していたよりも経費は意外とかかるものだからです。

長期的なもので気が付きにくいコストもあります。例えば数年単位でやってくるPCやプリンター、ハードディスクなどの機材買い替え費用、ソフトウェアなどの導入や買い替えの費用、営業のために必要となる広告費用や印刷費用、法人化した場合であれば法人税や社会保険など1度も起業したことがない人は見落としがちな経費です。先程の計算結果から2割増位で考えておいたほうが良いでしょう。

この計算を行うときの目標年収は今の給料以下で絶対に考えないようにしてください。そうでなければ今と同じ給料を確保するために残業の嵐で休みなく働き、新たな学習もできないまますり減って行くことになります。そんなことをするためにフリーランスになったわけじゃありませんよね。

そして、学習する時間がない位忙しく、今の仕事量を減らすと売り上げが厳しくなるといった方はこの計算が合っていないことが原因です。

本来どのような業種でも最低4,000円〜5,000円以上にはなってくるはずです。これぐらいのペース以上で仕事をしていかないと長期継続は難しいと考えましょう。

ストックできる資産や収益を持つ

何かものづくりをしてそれを販売する方はある程度自然と流れが出来ていますが、サービス業などを行う方はこの『ストックできる資産や収益』と言う考え方が欠けていることがほとんどです。

『ストックできる資産』と言うのは商品のようにある程度定型化されたものを指します。お客様から発注を受けるたびにフルオーダーメイドのような対応を行うのではなく発注を受ければすぐに提供することができるもの。

また提供できる量に制限がないことが基本です。例えば商品やシステム、プログラム、定型レポート、マニュアルや情報媒体等、自分の職種に合わせて色々と作ることができます。ブログはアウトプットの場とストックできる資産・収益をかねますのでフリーランスにとっては最高のツールです。

『ストックできる収益』と言うのは小額でも良いので毎月定期的に入ってくる収入を指します。携帯電話の収益モデルを想像するとわかりやすいです。毎月決まった額を通信会社に支払いしていますよね。このような収益モデルを持つようにしましょう。

このような話をすると私の業界では〇〇なのでこのようなモデルは作る事は不可能ですといった回答が返ってくることがあります。しかし、このような収益モデルはどのような業種業界でも必ず作ることができますので他業種のストック型収益モデルなどを見てアイデアを得ましょう。

フリーランスのデメリットである『収入が安定しない』の解決の糸口となるのは、収益の3つの柱の一つに繋がる、このストック資産・収益がポイントとなります。

最低限の経験を積んでおくこと

これはもうポイントと言うよりは本当に最低限のルールだと思ってください。多くの方はどこかでお勤めをしながらそこで積んだ経験を生かして起業します。しかし、全く経験のない業種に飛び込み起業しようと考えているのであればどこかで最低限の実践を行っておきましょう。

表に出せる実績を作るまでの予算を確保しておく

継続的に仕事を確保していく上であなたがやってきた実績は非常に重要なアイテムとなります。しかし起業したての場合、お客様に面と向かって出せる実績がなかなかありません。今までの実績はあくまで以前所属していた企業の実績であり、本来はその会社の許可がなければ実績として紹介することは難しいです。

勤め先の会社や代表者が理解のある方であれば紹介の許可をいただけるかもしれませんが、そのような交渉を行えるのは起業することが決まり会社を退職する相談を行う時になるのが一般的でしょう。その時に返事がNOであればあてが外れることになります。

表に出せる実績が揃ってくるまでは新たな仕事も確保しにくいのでその間の給料を補填できるだけの金額は出来る限り持っておきましょう。

マーケティングを学習する

マーケティングの学習は必須事項です。マーケティングはコンサルタントだけが学ぶものではありません。フリーランスとして起業するのであれば全ての人が学ぶべきものです。

もともと営業職で経験もあり営業のエージェントとして起業する方は別ですが、それ以外の方は営業の経験も薄く実際に起業してから営業に苦労することがほとんどです。マーケティングの本質はこの営業のプロセスをなくすことにあります。

つまり、営業が苦手でもマーケティングを学ぶことで自分がやりたい仕事をきっちりと確保することができるようになるのです。マーケティングに苦手意識を持っている方も多いですが、少しずつでも身に付けていくことで営業等に取られる時間を減らすことができ、自分が得意とする部分に注力することができますそのことで品質やパフォーマンスが高い結果を返すことができるようになりますので結果的に良い循環も生まれてきます

コンサルタントのようにマーケティングの歴史的背景から学び本質をつかんだ上で自由に使いこなせるまで学ぶと言った感じで学習をしようと言っているわけではありません。数冊でも良いので本を読み最低限のビジネスの考え方やエッセンスを取り込んでいきましょう。

基本を少し学ぶだけでも考え方はガラッと変わります。最初は本を読んで分かった気になるだけでも充分でしょう。すぐに使いこなせなくても何か困ったときに本をパラパラっとめくり直すだけでもアイディアが浮かびやすくなります。

プログラミングを学習する

「なぜプログラミングを学ぶ?自分の業種には関係ない。」そう思われた方もいるでしょう。

しかし、今自分で起業するときにパソコンの使い方やワードとエクセルぐらいは使えるようになっておきましょうと言って反論する人はあまりいないでしょう。今時パソコン、ワード、エクセル等は使えて当たり前と言われているからです。

以前からこうだったわけではありません。パソコン関連の仕事に進む人だけが学習すれば良いといった感じでした。その後徐々に学校教育にもパソコン、ワード、エクセル等の使い方を学習する時間が導入され、今では社内でパソコンやワード、エクセルの使い方がわからないと言ったら肩身の狭い思いをするでしょう。

2020年から学校教育にプログラミング学習が導入されることからも分かるように、この先プログラミングも同じような流れを辿っていきます。プログラマーになるわけではないので最低限で充分だと思いますが、プログラミングの基礎的な考え方やちょっとしたコードぐらいは書けるようになっておくと自分の仕事を効率化することができます。

この流れはこの先プログラミングができる人とできない人で劇的な差を産んでしまうと言う深刻な問題です。なぜならば、人間同士が行う能力の争いであれば劇的な差がついてもせいぜい数倍位までです。しかし、この能力争いをプログラミングができる人とできない人で争うとその差は何百倍にも開いて来るから。

実際に私は頻繁によく行う作業をプログラム化したことで1回に2時間位かかっていた作業を5分で終わらせることができるようになりました。ちなみにこの作業は月に数回程度は必ず行っていたので、同じ作業を手動で行っている人と比べると月に最低でも1〜2日位の時間を他に当てることが出来る様になります。年間で約24日、つまり1月ほど余分に時間が使えると言うことです。

この差は大きいですよね。今後このプログラミングによる差は大きくなる一方です。少しずつでも早めに学習しておきましょう。当サイトでは無料コンテンツで学べるように色々と記事を作成しています。よろしければご活用ください。

あなた1人の時間は限られています。フリーランスにとって『効率化』、『自動化』は今後さらに重要視されていく部分です。

自分のコア・コンピタンスを知っておく

『コア・コンピタンス』と言う言葉はあまり聞きなれない人もいるかもしれませんが、コア・コンピタンスと言うのは『中核となる能力』を指します。あなたがどのような職業についたとしても常にあなたの軸となってくれる能力がどなたにも備わっているもの。そのような能力をコア・コンピタンスと呼びます。

コア・コンピタンスには人それぞれいくつかの傾向に分類することができます。自分のコア・コンピタンスがどのような傾向に分類され、どのようなことに役立つかを具体的に知っておくことで自分のビジネスに活かし、その軸をビジネスの強みに取り込むことで、より、あなたらしい差別化を行うことができます。

自分の能力や技術を伸ばしながらキャリア形成していく中で常に軸となるものですので自分のコア・コンピタンスはしっかりと把握しておきましょう。この記事の上の方でも少しお話ししましたがマーケットニーズとマッチした強みのベースがコア・コンピタンスとなっていれば企業当初からスムーズに軌道に乗る可能性はかなり高いといえます。また継続力も圧倒的です。

駆け足で9つのポイントを紹介していきましたが、どれも本当に大事です。時間をとって1つずつじっくりと考えてみてください。

今日のdot

当初さらっと書くつもりだったのですが、自分の経験から皆さんのお役に立てることを抽出し、整理しだすと量がいつの間にか増えてしまいました。実はまだまだ伝え足りないことや補足したいことがたくさんあります。少しずつではありますが新しいコンテンツを追加しながらフリーランスとして活躍していくためのコンテンツも配信していきます。