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Pythonの組み込み関数とは?一覧と用途解説

  • 公開日:2018/09/18
  • 更新日:2018/10/19
  • 投稿者:n bit

特別な準備を行うことなくすぐに使えるPythonの組み込み関数。非常に数多く用意されておりそれぞれとても便利な機能を持っているため利用頻度は高めです。組み込み関数の基本的な解説と数が多いので忘れがちなため用途解説付き一覧表を用意しています。

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Pythonの組み込み関数とは?

以前、Pythonの関数の基本について学習しました。

上記のページで独自関数の作り方についても学習しましたが、自分で全て関数化しなくてもPythonには頻繁に利用する便利な関数がいくつか標準で用意されています。

このように標準で用意されている関数のことを『組み込み関数』と呼び、特別な設定を行わなくてもいつでも自由に呼び出して利用することが可能です。

組み込み関数は設定が不要ですぐに使える

最初の講座で学習したprint関数もこの組み込み関数の1つで、特にprint関数を利用するための準備や設定を行わなくてもすぐに利用することができましたね。

後々学習するモジュールと呼ばれるものは利用するためのインポート設定が必要となりますが組み込み関数にはそのようなものが不要ですぐに使うことができるので便利です。

実はこれまでの学習の中でもいくつか組み込み関数を利用したものがありました。説明が脱線しすぎるのであまり詳しくは解説してきていませんが初歩的な段階から組み込み関数の出番は非常に多いことがわかります。

車輪の再発明

プログラミングの世界では『車輪の再発明』と言う言葉があります。これは既に誰かの手によって記述されているコードをわざわざ自分が再度書く必要は無いので既に発明されているものを積極的に利用しましょうと言う意味が込められています。

組み込み関数を利用しなくても自分で独自の関数を作り同じような機能を果たすことは可能です。しかし標準で使いやすく用意されているものであればほぼ1行の記述で数行分の実行処理を行うことができますのでそちらの組み込み観察を積極的に利用する方が良いといえます。

組み込み関数の数は結構ありますので最初から全て覚えるのではなくどのような機能をもったものがあるのか一通り見ておく位でも十分でしょう。詳しい使い方に関しては実際に利用するタイミングで詳しく調べ直して利用しているとだんだん自分のものになっていきます。

一覧と用途解説

比較的よく利用される組み込み関数をいくつか利用用途と合わせて紹介しましょう。それぞれの組み込み関数の詳しい解説や利用方法などは各組み込み関数ごとに別で解説ページを用意します。利用したい組み込み関数があればそちらのページを参考にして使ってみてください。

組み込み関数用途
print()引数で受け取った値を全てテキスト文字列に変換して出力する
format()引数で受け取った値で動的にテキストを生成する
range()等間隔で連続した数字のオブジェクトを生成する
len()引数で受け取った値の長さ(要素数)を返す
type()引数で受け取った値のオブジェクト型を返す
isinstance()引数で受け取ったオブジェクトとデータ型を比較して真偽値を返す
dir()オブジェクトが持つ値やメソッドの名称を一覧で返す
round()少数部分の値を指定した桁で丸める
abs()引数で受け取った値を絶対値にして返す
min()引数で受け取った値の中で最小の要素を返す
max()引数で受け取った値の中で最大の要素を返す
sum()引数で受け取った値の総和を返す
divmod()引数で受け取った2つの数の商と余りを返す
sorted()引数で受け取った複数の要素を並べ替えてリストとして返す
open()ファイルを開く
hash()引数で受け取った値のハッシュ値を返す
enumerate()リスト要素などにインデックスをつけて返す
str()引数で受け取った値でstr型(文字列)を作成
int()引数で受け取った値でint型(整数)を作成
float()引数で受け取った値でfloat型(浮動小数点)を作成
list()引数で受け取った値でリストを作成
tuple()引数で受け取った値でタプルを作成
dict()引数で受け取った値で辞書を作成

今日のdot

このページで紹介した以外にも便利な組み込み関数は数多く用意されています。Pythonのコードに慣れていきながら少しずつ使える組み込み関数のバリエーションも増やしていきましょう。