Python入門|変数の理解が最初の1歩
- 公開日:2018/05/21
- 更新日:2018/10/19
- 投稿者:n bit
Pythonのプログラミングを学習していく上で入門者が最初の一方踏み出すために必要となるのが変数です。変数はプログラミングで常に利用するものになります。今回はこれらの基本と命名規則等を解説します。
この記事は約 分で読めます。(文字)
変数とは?
変数とは数値や文字列を自由に出し入れすることができるただの入れ物やボックスのイメージです。次のコードと図を確認すると理解しやすいと思います。
代入
x = 10
取得
print(x)
出力結果
10
1行目で\(x\)と言う名称のボックス内に10を入れ、2行目の\(print(x)\)でボックス\(x\)から10を取り出しています。
この\(x\)と言う名称のボックスを「変数」と呼び、名称\(x\)のことを「変数名」と呼びます。
変数と言えば数学などでも登場しますね。
\(x=2\)
\(y=x+5\)
\(y=7\)
数学ではこの変数\(x\)や変数\(y\)に自由に数値を出し入れすることができます。基本的な考え方はこれと全く同じです。
このように変数とは自由に中身を出し入れすることができるボックス(入れ物)的なものです。数学と違いPythonではこの変数の中に数値や文字列、また、その集り等を入れることができます。
変数の作り方
変数の作り方はとても簡単です。変数名を指定して値を\(=\)で代入すればそれが変数となります。
- 変数名 \(=\) 値(または、式)
これだけで変数が自由に定義できてしまいます。\(=\)で代入することによって変数が作られるため\(=\)を代入演算子と呼びます。
変数名のルール
変数名はある程度自由に決めることができますが、いくつかルールがあります。
変数名に利用できる文字列
まず変数名に利用することができる文字列は以下のものです。
- 半角の英数字
- _(アンダーバー)
半角の英数字
基本的な変数名の構成には半角の英数字を利用します。大文字と小文字は別の変数名として区別されます。例えば以下の2つの変数名は違う変数として扱われます。
- abc
- ABC
_(アンダーバー)
変数名を構成する際に1つの単語だけで否定することができない場合は複数の単語を_(アンダーバー)で接続して構成していきます。例えばループの回数を設定する変数名を構成する場合は以下のように_(アンダーバー)でset、loop、num等の単語を接続して構成できます。
- set_loop_num
変数名の命名規約で禁止されていること
変数名をつけるときに禁止されている事項は以下のものです。
- 変数名の1文字目には数字を利用しない
- Pythonの予約語は利用しない
変数名の1文字目には数字を利用しない
以下のような1文字目に数字を指定した変数名は変数として利用することができません。
10x = 10
print(10x)
出力結果
以下のようなエラーを返します。
SyntaxError: invalid syntax
変数名の1文字目に大文字や、_(アンダーバー)を利用することは可能ですが通常の変数名には基本的に利用しない方が良いです。
_x = 10
Xx = 10
Pythonの予約語は利用しない
Pythonの予約語とは、Pythonの言語で既に利用されているifや、for、and、or等の単語のことを指します。同じ名称にしてしまうとどちらを指定しているのかが分からなくなってしまうので利用することができなくなっています。
予約語を単体で変数名とすることができませんが、変数名の中に予約語を含むことは構いません。例えば以下のような変数名であれば大丈夫です。
- a_and_b
以下にPythonの予約語の一覧表をつけています。基本的には普段よく利用するコードばかりですので今すべてを覚えてしまわなくても自然と覚えることが可能です。
予約後 |
---|
False |
class |
finally |
is |
return |
None |
continue |
for |
lambda |
try |
True |
def |
from |
nonlocal |
while |
and |
del |
global |
not |
with |
as |
elif |
if |
or |
yield |
assert |
else |
import |
pass |
break |
except |
in |
raise |
今日のdot
ここでは学習を進めていく上で困らない程度に変数名の命名ルールを解説しています。当面は、
- 英字から始まり全て小文字
- 複数の単語を使う場合、単語の区切りに _(アンダーバー)を利用する
- 予約語は避ける
に重点を置いて変数名を決めておけば大きな問題はないでしょう。
変数名の命名規約はこのほかにも細かく見ると数多くあります。こちらに関しては後々また別のページにて解説していきます。
Note
プログラミングを進めていく上で難しく感じる専門用語が所々で登場します。すぐにすべての用語を覚える必要はありませんが少しずつ覚えていくことで新しいプログラミングの情報などを取得するときとてもスムーズに学習することが出来る様になります。
また、様々な質問サイトにおいても専門用語正しく使って質問することで求めている答えが早く返ってきます。相手が質問の意図を汲み取りやすくなるためです。
最初はプログラミングを学習しながら専門用語も覚えていくのは負担が大きいですが、後々大きな違いにつながっていきますので少しずつでも覚えていきましょう。
【フリーランス向けの完全無料Pythonプログラミング講座】
dot blogではこの記事以外にも完全無料でフリーランス向けのPythonプログラミング講座を公開中です。フリーランスとして活躍し稼ぐための強力な武器となりますよ。
Python入門講座【無料のプログラミング学習講座】
最近特に注目度が高くなってきているプログラミング言語Python。転職、フリーランス、独立・起業を検討中、日々の業務が忙しい社会人等は今こそ身に付けておきたいスキルの1つ。初心者向けにやさしいプログラミング学習内容のPython入門講座を無料で公開。