Selenium環境用 ChromeDriverのインストールとアップデート方法
- 公開日:2018/09/11
- 更新日:2021/03/31
- 投稿者:n bit
ブラウザを起動することなく操作可能なPhantomJSのメンテナーVitalyさんが引退するためSeleniumによるサポートが終了することになりました。今後はChromeのヘッドレスバージョン推奨となったためインストールやアップデート方法を解説します。
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Selenium環境用 ChromeDriverのインストール方法
SeleniumでHeadless Chromeを利用するためChrome Driverのインストール方法解説していきます。
Headless Chromeとは
Headless ChromeとはGoogle ChromeをPhantomJSのように画面上に表示させずブラウザ内のコントロールを行うことができます。SeleniumからChrome Driverを経由してChromeの操作を行います。
インストール環境
- Mac OS Sierra 10.12.6
- Python 3.5
- selenium 3.13.0
- chromedriver 2.40
Seleniumのインストール
pipでインストールしていきます。先にpipをアップグレードしておきましょう。ターミナルを起動し下記のコマンド入力してください。
$ pip install --upgrade pip
続いてSeleniumをインストールします。
$ pip install selenium
Chrome Driverのインストール
次は、Chrome Driverのインストールです。Chrome DriverはmacOS用のパッケージ管理システムHomebrewを使ってインストールします。
Homebrewをアップグレードしておきましょう。
$ brew tap homebrew/cask
Chrome Driverをインストールします。
$ brew cask install chromedriver
# Error: Unknown command: cask が 表示された場合
# caskコマンドの利用方法が変更されています下記コマンドを実行してください
$ brew install chromedriver --cask
これで新規のインストール作業完了です。
インストール確認
正しくChrome Driverがインストールできているか確認しておきましょう。
リストから確認
一覧リストから確認します。
$ brew cask list
chromedriver
詳細情報をあわせて確認
バージョン情報などを含めた詳細情報も確認したい方は下記のコマンドをしてください。
$ brew cask info chromedriver
chromedriver: 2.41
https://sites.google.com/a/chromium.org/chromedriver/home
/usr/local/Caskroom/chromedriver/2.41 (11.7MB)
From: https://github.com/Homebrew/homebrew-cask/blob/master/Casks/chromedriver.rb
==> Name
ChromeDriver
==> Artifacts
chromedriver (Binary)
# Error: Unknown command: cask が 表示された場合
# caskコマンドの利用方法が変更されています下記コマンドを実行してください
$ brew list --cask
Selenium環境用 ChromeDriverのアップデート方法
過去に1度Chrome Driverをインストールしたことがある方は最新版にアップデート作業を行っておきましょう。
Seleniumのアップデート
pipでアップデートします。先にpipをアップグレードしておきましょう。ターミナルを起動し下記のコマンド入力してください。
$ pip install --upgrade pip
続いてSeleniumをアップデートします。インストールコマンドの後ろに -U をつけるだけです。
$ pip install selenium -U
Chrome Driverのインストール
次は、Chrome Driverのアップデートです。Chrome DriverはmacOS用のパッケージ管理システムHomebrewを使ってアップデートします。
Homebrewをアップグレードしておきましょう。
$ brew tap homebrew/cask
Chrome Driverをアップデートします。
$ brew cask reinstall chromedriver
これでアップデート作業完了です。SeleniumからHeadless Chromeを利用する
インストール作業が完了しましたらHeadless Chromeは簡単に利用することができます。通常のChrome Driverのコードに1行ヘッドレスバージョンを利用するオプションコマンドを追加してやることで利用可能です。
サンプルコード
global driver
chrome_options = webdriver.ChromeOptions()
# ヘッドレスバージョンを利用するオプションコマンド
chrome_options.add_argument("--headless")
driver = webdriver.Chrome(chrome_options=chrome_options)
DeprecationWarning: use options instead of chrome_options メッセージの対応
『DeprecationWarning: use options instead of chrome_options』のメッセージが表示される場合は下記の1行を、
driver = webdriver.Chrome(chrome_options=chrome_options)
次のように変更してください。
driver = webdriver.Chrome(options=chrome_options)
今日のdot
PhantomJSが利用できなくなったことでブラウザを立ち上げない処理ができなくなり不便かと思いましたが、ヘッドレストバージョンのGoogle Chromeを利用できるようになったことで無事に回避することができました。
通常のChromeでの処理とヘッドレスバージョンのChromeでの処理を1行のオプションコマンドのみで切り分けることができるようになったため動作確認時の処理と本番動作時の切り替えも以前より簡単になりましたね。
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