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Cloud9のPythonバージョンをPython3に変更【amazon AWS】

  • 公開日:2018/07/31
  • 更新日:2018/10/19
  • 投稿者:n bit

amazon AWSのCloud9で利用するデフォルトのPythonバージョンをPython3に変更する方法を解説します。Cloud9のPythonデフォルトバージョンは2.7になっています。最近のPython開発では3系を使うことが多くなってきていますのでデフォルトバージョンもPython3に変更しておきます。

  • Python

この記事は約 分で読めます。(文字)

Cloud9のPythonバージョンをPython3系に変更

Python3は標準でインストールされているためインストール手順は必要ありませんが、デフォルトで利用されるPythonは2.7になっていますのでPython3系に変更していきます。

Pythonバージョンの確認

現状のPythonバージョン確認します。

$ python -V

Python 2.7.14

Cloud9には標準でPython3系もインストールされています。

Python3系のバージョンも確認しておきます。

$ python3 -V

Python 3.6.5

Python3系のバージョンは3.6.5です。

pipバージョンの確認

pipも確認しておきます。

$ pip -V

pip 9.0.3 from /usr/lib/python2.7/dist-packages (python 2.7)

Python3系のパッケージを管理するpipのバージョン確認は下記のコマンドで行えます。

$ pip-3.6 -V

pip 9.0.3 from /usr/lib/python3.6/dist-packages (python 3.6)

Python3系をコマンド『python』と『pip』から利用出来る様に変更します。

Cloud9 Preferences内の設定変更

Cloud9の環境設定(Preferences)内のPythonに関する設定項目を変更していきます。右上の歯車アイコンをクリックしてPreferencesページを表示させます。

aws Cloud9 Preferences

Preferencesページを下へスクロールしていくと1番下の方にPythonに関する設定項目があります。その中の『Python Version』設定を『Python 2』から『Python 3』へ変更します。

aws Cloud9 Pythonのバージョン変更

Pythonのエイリアス (alias) を変更

次にPythoのエイリアス (alias) 設定を変更します。

Note

エイリアスとは

エイリアス (alias) は「別名」を意味する言葉である。 alias (コマンド) - UNIXなどにおいてコマンドを別名で登録したもの。 別名を登録するコマンド名。

出典:エイリアス - Wikipedia

現在エイリアス (alias) が設定されているコマンドの一覧を確認します。

$ alias

alias egrep='egrep --color=auto'
alias fgrep='fgrep --color=auto'
alias grep='grep --color=auto'
alias l.='ls -d .* --color=auto'
alias ll='ls -l --color=auto'
alias ls='ls --color=auto'
alias python='python27'
alias rvm-restart='rvm_reload_flag=1 source '\''/usr/local/rvm/scripts/rvm'\'''
alias vi='vim'
alias which='alias | /usr/bin/which --tty-only --read-alias --show-dot --show-tilde'

『alias python='python27'』が設定されています。

whichコマンドで確認すると、Python2のパスは『/usr/bin/python27』になっており先ほどのエイリアスが設定されているのが確認できます。

$ which python

alias python='python27'
/usr/bin/python27

Python3のパスは『/usr/bin/python3』になっており現在エイリアスが設定されておりません。

$ which python3

/usr/bin/python3

『alias python='python27'』の設定を『alias python='python3'』に上書きします。上書き後、再度エイリアス (alias) が設定されているコマンドの一覧を表示させ上書きされていることを確認しましょう。

$ alias python='python3'


$ alias
alias egrep='egrep --color=auto'
alias fgrep='fgrep --color=auto'
alias grep='grep --color=auto'
alias l.='ls -d .* --color=auto'
alias ll='ls -l --color=auto'
alias ls='ls --color=auto'
alias python='python3'
alias rvm-restart='rvm_reload_flag=1 source '\''/usr/local/rvm/scripts/rvm'\'''
alias vi='vim'
alias which='alias | /usr/bin/which --tty-only --read-alias --show-dot --show-tilde'

次に、『sudo update-alternatives --config python』を実行します。

pythonに関連付けるプログラムの選択肢が表示されますので『2』を選択します

$ sudo update-alternatives --config python


There are 2 programs which provide 'python'.

Selection Command
-----------------------------------------------
*+ 1 /usr/bin/python2.7
2 /usr/bin/python3.6

Enter to keep the current selection[+], or type selection number: 2

pythonとpipのバージョン確認

これで設定作業は完了です。最後にpythonとpipのコマンドが3系に置き換わっているか確認しておきましょう。

$ python -V

Python 3.6.5

pip -V
pip 9.0.3 from /usr/lib/python3.6/dist-packages (python 3.6)

今日のdot

このページの設定を行うことでコードを実行したときにデフォルトでPython3.6.5が実行されるようになります。

ここまでで基本的な環境設定は終了しました。次は実際に新規のファイルを作成しコードを記述・実行・保存を行ってみましょう。